【第9回】 耳鼻科のお話(その2)
杉花粉症について
「学校のアレルギー対応について」においてその目的を考えればアレルギー性鼻炎に対 しての診断書は多くの場合不要と思われます。――――参考
杉花粉症について
(概要)
花粉症とはアレルギー性鼻炎の1種でスギ以外では 春 : ヒノキ、シラカバ、ハンノ キ初夏:カモガヤなどのイネ科植物 秋 : ブタクサ、ヨモギ、カナムグラがあり、
通年生ではハウスダスト、ダニが多くの原因となっています。
毎年の予想は前年の9月頃より発表され随時更新されていきますが、その年によって飛散量は変化します。
通常の飛散開始日は東京で2月初めから中旬とされていますが、年頭 でも少量の杉花粉が飛んでいて敏感な人は既に症状を起こさせている場合もあります。
(予防)
予防は杉の花粉を浴びない事が一番良いのですが、そういうわけには行きません。
外出時にはマスクをして帰宅時には手洗いやウガイと共に就寝前には洗髪も効果的であります。
また衣服の花粉を掃う必要もあります。外出も出来るなら、杉の多い地方にはなるべく避 けた方が無難と云えるでしょう。
(治療)
治療の可能な人は症状が発症してからでは今年予想される大飛散時には治療をしても効果が不十分な場合が多く見られます。
なるべくなら1週間から2週間前よりの予防治療が効果的です。いたずらに民間療法に頼る事無く、必ず専門医に相談される事をお勧め致し ます。
平成27年3月 荒井 和夫